相浦に春とともに訪れる愛宕まつり。
かつてこの愛宕まつりに次いで人出があり
物々交換を行っていた、
「相浦茶市」という市がありました。

黒島や高島などの海辺の人は海産物を
竹辺・小野・母ケ浦辺りの人は農産物を。
山も海も豊かな相浦だからこそ
様々な物が集まり、交換し、
みんなで支えあいながら生活していました。

お互いに得意なこと、持ってるものを
持ち寄って交換し、支えあう。
子どもたち、お父さん、お母さん、
おじいちゃん、おばあちゃん、先生、地域の人、
みんながそれぞれ持ち寄り、「○○しあう」。

子どもたちは「してあげる」ことで
発信、表現する自信がつき
「してもらう」ことで
感謝や尊敬、憧れの心を育みます。

話しあえる、伸ばしあえる、頼りあえる。
ここはそんな、あえるばしょ。

デザインについて

インテリア

山も海も豊かなこの土地。佐世保、相浦。そんな土地で4 0 0 年の歴史ある愛宕市は人々の交流の場であり、集まってくる品々からこの土地独自の自然や文化を発見し、堪能できる場でもあります。
植木市として始まった愛宕市ですが、現在では様々な屋台が並び、牡蠣に代表される海産物や、様々な「編み」が用いられた竹細工などが港までの商店街通りを彩ります。その風景の中から取り出した形やカラーを用います。

デザインについて

インテリア

風光明媚な景勝地として知られる九十九島。近くから見ると、入り組んだ岸壁は独特の模様をしています。九十九島の地層には砂岩が多く、砂に多く含まれた鉄分がさびて茶色くなっています。成分や波風のあたり方の微妙な違いによって様々な色合いが混じりあっています。
使用するタイルも成分の微妙な違いや火のあたり具合によってできた色むらがあり、無釉ならではの質感を感じられる物を使用します。展望台から海を見下ろすとランダムに島々が続いてゆきます。その形を取り出して壁や天井に使用します。

デザインについて

エクステリア

建物のベースカラーには愛宕山や相浦川、海辺など普段の生活の中で見かける何気なく落ち着ける、素材そのものの色や無彩色を使用しています。石炭の積み出し港として栄えた相浦の町。石炭自体、エネルギー革命が起こってからは見かけることもほとんどなくなりました。
しかし、町を支えた1つの産業の歴史として、相浦の大切な「いろ」のひとつです。そんな石炭から生まれた「コールブラック」をベースカラ―の差し色として取り入れています。

“あえるばしょ”には家具の角など、少し危険に思う箇所があるかもしれません。一般的な子どもの施設では危険な角は丸く、安全にしてあることが多数です。
しかし、一歩外に出れば安全な環境ばかりではありません。子どもは小さな失敗を重ねて成長していくものです。
失敗や経験から学び、将来の安全につなげるためにあえて角を丸めたりなどの過保護な環境にはしていません。
子どもたちを信じて見守ること、危ないからと言って危険物を取り除きすぎないことが、子どもの成長にとって大切なことではないでしょうか。

絵本作家「長谷川義史」氏作の当園のロゴ、子ライオンにマトリカリアの花をくわえさせたデザインです。「あえるばしょ」のコンセプト文にある「お互いに得意なこと、持ってるものを持ち寄って交換し、支えあう。」から“子ライオンも持っていたお花をくわえて「あえるばしょ」にやって来た”ところを当施設のロゴにしました。マトリカリアは「小さな可愛い花がたくさん集まって咲く姿が、花たちが集まって楽しそうに見える」ことから花言葉が“集う喜び”になったと言われています。子ライオンを使って学園としての統一感を保ちながら、「あえるばしょ」のコンセプトを表現しました。子どもたちでも描けるようなデザインなので、親しんでもらえたらうれしいです。